私は、X(Twitter)をほぼ毎日見ています。
私の関心がいくところをたくさん読んでいるからなのか、
それとも私が不登校経験ありの2児の子の母だからなのか、
たくさんの不登校児の親のポストを見かけます。
もちろん私も子どもたちが不登校になった直後は、親としていろいろと葛藤はありました。
「心理士の子でも不登校になっちゃうんだぁって言われるんだろうな……」
なんて思うこともありました。
ただ、私が長い間落ち込まずにいろいろと行動を起こすことができたのは、
不登校についての情報をあらかじめたくさん知っていたから。
10年以上スクールカウンセラーとして学校に勤務していた経験があります。
だから、学校から巣立っていき、それなりに上手く自立していけた生徒の例も見ています。
スクールカウンセラーを辞めてから、障がい者就労移行支援事業所やB型作業所に勤務していますが、そこでも笑顔で日々過ごしている元不登校の大人もたくさん見ています。
どの段階かで素敵な大人や仲間に出会えた時、不登校児は外に少しずつ出てくるんだ、ということを肌感でわかっているから、それほど私は苦しまずに済んでいるのかもしれません。
ただ、家の中で毎日子どもと向き合っているだけの毎日をお母さんが過ごしているとしたら……
これはツライだろうなっていうのは容易に想像がつきます。
365日24時間ずっと子どものために尽くす母でいなくてはならないとしたら、しんどいですよね。
不安になって、X(Twitter)で情報を集めるお母さんも見かけますし、どうにもできなくて崩れそうになるお母さんも見かけます。
そのたびに思うのは、
「やっぱり外の世界ときちんとつながっていることって大事なんだな」
「孤軍奮闘はキツ過ぎる。多くの人の助けやいろんな情報って必要なんだ」
ってことなのです。

たとえば、子どもがあまり調子良くないな、落ち込んでいそうだな、と思うとき、私はなるべく子どもの「サポートチーム」を組んで対応するようにしています。
たとえば、中学校で言ったら、担任・管理職・別室登校の先生など。
もっと状態が悪いかな?と思えば、小児精神科の主治医にかけあうこともします。
(最近はここまでいきませんが)
私も子どもたちのことは見ていないようで見ているので、こちらの見立てを伝えて作戦会議をします。
今は少し家で休ませる時期かもしれない、とか。
今はちょっとだけプッシュしてみてもいいかもしれない、とか。
プッシュするにしても、強制はせず、こんな誘い方してみてはどうか?など。
もちろん、私は「学校に戻れることが不登校のゴール」だとは思っていません。
中学校が全欠席だったとしても、進学する方法があることも知っています。
高校でもし中退することになっても、大学に行きたい気持ちがあればいつでも高卒認定試験を受ければチャンスは作れる、ということも知っています。
学校にいなくたって、社会できちんと活躍できている人も知っています。
一方で、何十年も引きこもり、今でいう「8050問題」を抱えている親子も知っています。
親として心配なのは、行く末ずっと引きこもり......
というのを心配しているのもわかります。
私が不登校児の親支援をしていて、必要だと思うことを3つ挙げます。
✅情報をしっかり集めること
✅子どもおよび保護者の「サポートチーム」を作ること
✅保護者同士で支え会える「仲間」を作ること
この3つがあると、親の気持ちがブレそうになっても、「私はひとりじゃない」と思えて安心するのではないでしょうか?
外野は不登校をよく知らないので、中には心無いことも言ってきます。
「まぁそういう意見もありますよね(でもうちはうちできちんと考えていますので)」
と、上手にかわして、親も笑顔でいられるのがいちばんですね。
親が少し余裕をもつことで、それは必ず子どもに良い影響を及ぼします。
親が毎日子どもの前で泣いていたら、子どもも親が心配で笑えなくなってしまいますから。

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