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執筆者の写真eye(あい)

アサーション・トレーニングの基礎①

心理学に詳しい方なら、この言葉はご存じかと思います。


ですが、この言葉を聞くのが初めて、という方もいらっしゃると思いますので、解説します。


アサーションとは、直訳すると「自己主張」です。


ですが、日本語に直すときは、一方的に自分を主張する方法というわけではないので、


「他者の意見を尊重しつつ、自分の意見も尊重し、適切な表現で伝える」


というのがアサーションの定義となっています。




アサーション・トレーニングというのは、


「他者の意見を尊重しつつ、自分の意見も尊重し、適切な表現で伝えるための伝え方を訓練すること」


ということになります。



私は、前々から


「コミュニケーションには型があり、それを身につけるとより適切なコミュニケーションができるようになる」


と主張しております。


SST(生活技能訓練、ソーシャルスキルズトレーニング)も同様に、コミュニケーションのロールプレイを通してコミュニケーションの型を学ぶ」


ということになります。


つまり、コミュニケーション能力は後天的にでも身につけることができる、ということです。


(詳しくは拙著に書かれていますので、もしご興味があればぜひお読みください)







今、夫婦のコミュニケーションについて、私は某SNSでお話ししているところですが、ここにもアサーション・トレーニングの要素が生きてきます。


たとえば、こんな会話があったとします。



 

【子どもの宿題を見ることについての夫婦のアサーション的会話】


妻: 「最近、子どもの宿題を見る時間が私だけに集中している気がすんだ。もう少し協力してくれない?」


夫: 「そうだね、気づかなくてごめん。確かに君が一人で全部見てくれていたよね。でも、僕も仕事が忙しくて全部を見るのは難しいかもしれない」


妻: 「わかるよ。でも、たまには一緒に見てくれると助かる。たとえば、週に2回だけでもいいから一緒に宿題を見てくれない?」


夫: 「週に2回ならなんとかできると思う。でも、その代わりに週末にボクも時間を調整して休むことも必要だと思うんだけど、それでもいいかな?」


妻: 「そうしようか。じゃあ、週末はお互いに休む時間も作って、子どもとの時間も分担するようにしよう」


夫: 「そうだね、子どもとの時間も大事だし、一緒にやることで子どもも喜ぶと思う。これからは、平日の夜に一緒に宿題を見るようにしよう」


妻: 「ありがとう。もし他にも協力してほしいことがあれば、その都度話し合うようにしよう」


夫: 「そうしようね」


 

こんなふうに、夫が妻の大変さに純粋に気づいていないケースもあります。


この中で妻が夫に「察してくれない……」とこころの中で悶々と考えていても、夫には伝わりません。


ここで夫に適切な言葉で伝えることによって、夫はやっと妻の気持ちに気づくことができます。





さて。


アサーション的な会話をする際に必要なフレーズ8選をこちらに挙げておきます。





相手の言い分もわかるよ、共感できる。


私はこう思っているんだ。


一緒に解決策を考えていこうよ。



このスタンスで話し合っていけば、関係が大きく崩れることはないでしょう。




その会話をがんばったとしてもなかなか相手に話が通じないな……


どうしたら良いのかな……


そう思った方は、私と一緒に作戦を立ててみませんか?


まずは無料オンラインカウンセリング60分がありますので、ぜひご利用ください。






文章の方が相談しやすい、ということであれば、有料にはなりますが、コチラ。





アサーションについてはまたお話ししますね。



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